訪日外国人が日本旅行中に店舗で商品やサービスに出会い、実際に食べたり、買ったり、体験したりする。その体験が良ければ、SNS投稿や口コミにつながり、帰国後の再購入や紹介につながる可能性があります。
特に、観光スポット付近にある店舗は、訪日外国人との接点を持ちやすい立地にあります。
浅草、京都、渋谷、銀座、新宿、築地、奈良、金沢、鎌倉、富士山周辺、温泉街、地方の観光地など、観光客が自然に集まるエリアでは、飲食店、小売店、土産店、カフェ、体験事業者にとってインバウンド需要を取り込むチャンスがあります。
ただし、観光地にあるだけで自動的に売上が伸びるわけではありません。
訪日外国人が店舗を見つけられない。
店頭を見ても何の店かわからない。
メニューや価格がわからず入りづらい。
支払い方法が不安。
口コミや写真が少なくて選べない。
買った後につながる導線がない。
こうした状態だと、せっかく店舗前に人流があっても、売上につながらない可能性があります。
今回は、「日本の観光スポット付近の店舗が、インバウンド売上を最大化するために取り組むべきこと」というテーマで、訪日外国人が店を見つけ、安心して入り、選び、買い、共有し、帰国後にもつながる導線を考えてみます。
結論:観光地の立地だけではなく、購入までの導線設計が重要
まず結論から言うと、観光スポット付近の店舗は、立地の強みを持っています。
訪日外国人の通行量が多く、観光前後の食事、休憩、買い物、体験需要が発生しやすいからです。
しかし、それだけではインバウンド売上は最大化できません。
重要なのは、訪日外国人が以下の流れをスムーズに進める状態を作ることです。
見つける。
入る。
選ぶ。
買う。
共有する。
帰国後につながる。
この導線が整っている店舗ほど、観光地の人流を売上に変えやすいと考えられます。
最初から大きな広告投資をする必要はありません。
まずは、Google Mapの整備、多言語メニュー、店頭表示、キャッシュレス対応、写真の追加、口コミ導線など、すぐに改善できる部分から始めるのが現実的だと思います。
なぜ観光スポット付近の店舗はインバウンド売上を伸ばしやすいのか
観光スポット付近の店舗がインバウンド売上を伸ばしやすい理由は、いくつかあります。
まず、訪日外国人の通行量が多いことです。
観光地には、すでに「その場所に行きたい」という目的を持った人が集まっています。つまり、店舗側がゼロから認知を作らなくても、周辺に海外顧客との接点が存在しています。
次に、観光前後の需要が発生しやすいことです。
観光の前後には、食事、休憩、カフェ、買い物、お土産、体験、トイレ、充電、雨宿りなど、さまざまなニーズが生まれます。
たとえば、寺社仏閣を見た後に抹茶スイーツを食べたい。
美術館の近くでカフェに入りたい。
観光地の近くで地域のお土産を買いたい。
夜の観光後にラーメンを食べたい。
体験の後に関連商品を買いたい。
こうした需要は、観光地周辺だからこそ起きやすいです。
また、「near me」検索やGoogle Mapとの相性も高いです。
訪日外国人は、旅行中にGoogle Mapで「ramen near me」「cafe near me」「souvenir shop」「matcha」「sushi」「vegan restaurant」などを検索する可能性があります。
つまり、観光スポット周辺の店舗は、Google Map上で見つけてもらえる状態を作るだけでも、来店チャンスを増やせる可能性があります。
さらに、観光の思い出として商品や体験を買いやすい点もあります。
観光中の消費は、単なる買い物ではなく、思い出や体験と結びつきます。
その場で食べたお菓子、その土地で買った雑貨、職人から説明を受けた工芸品、旅先で飲んだお茶やお酒などは、記憶に残りやすいです。
その体験が良ければ、SNS投稿や口コミにもつながります。
そして、商品によっては帰国後の再購入や紹介にもつなげられます。
ただし、通行量があるだけでは売上にならない理由
一方で、観光地にあるだけでは売上にならない理由もあります。
まず、海外ユーザーに店舗が見つかっていない場合があります。
店舗の前を通っていても、Google Mapに正しく登録されていない。英語の店舗名やカテゴリがない。写真が少ない。営業時間が更新されていない。口コミが少ない。
この状態では、訪日外国人が検索しても出てこない、または選ばれにくくなります。
次に、店頭から何の店かわかりにくいことがあります。
日本人には見慣れた外観でも、海外の人には何の店かわからないことがあります。
飲食店なのか。
カフェなのか。
土産店なのか。
体験施設なのか。
予約が必要なのか。
テイクアウトできるのか。
英語対応できるのか。
これがわからないと、入店のハードルが上がります。
また、英語や多言語のメニュー、商品説明がない場合も機会損失になります。
価格がわからない。
注文方法がわからない。
何が人気かわからない。
食材やアレルギー情報がわからない。
支払い方法がわからない。
訪日外国人は、旅行中に不安が多い状態です。だからこそ、少しでも情報が不足していると、別の入りやすい店を選ぶ可能性があります。
口コミや写真が少ないことも問題です。
海外旅行中の店舗選びでは、写真や口コミが重要になります。店内の雰囲気、料理の見た目、メニュー、価格、レビューが見えないと、安心して選びにくいです。
さらに、購入後や帰国後の接点がないことももったいないです。
せっかく訪日中に商品を気に入っても、SNSフォロー、QRコード、越境EC、メール登録、海外発送ページがなければ、帰国後につながりません。
インバウンド売上を最大化するための基本導線
観光スポット付近の店舗がインバウンド売上を伸ばすには、訪日外国人の行動を流れで考えるとわかりやすいです。
A. 見つけてもらう
まずは、店舗を見つけてもらう必要があります。
主な入口は、Google Map、Google検索、Instagram、TikTok、YouTube Shorts、旅行ブログ、ホテルや観光案内所、観光スポット周辺の導線などです。
特に重要なのはGoogle Mapです。
旅行中のユーザーは、今いる場所から近い店を探すことが多いからです。
「近くのラーメン」「近くのカフェ」「近くの土産店」「近くの抹茶スイーツ」などの検索に出てくる状態を作ることが大切です。
B. 入ってもらう
次に、店の前まで来た人に入ってもらう必要があります。
店頭看板、英語表記、写真付きメニュー、価格表示、キャッシュレス対応、混雑状況、入りやすい雰囲気が重要です。
観光客は、知らない店に入るときに不安を感じます。
何が食べられるのか。
いくらかかるのか。
英語が通じるのか。
現金が必要なのか。
予約が必要なのか。
テイクアウトできるのか。
こうした不安を店頭で減らせると、入店率が上がる可能性があります。
C. 選んでもらう
入店後は、商品やメニューを選びやすくする必要があります。
人気商品、おすすめメニュー、外国人に人気の商品、食べ方、使い方、選び方、アレルギー情報、ヴィーガン、ハラール、ベジタリアン対応、ギフト提案などです。
選択肢が多すぎると、旅行者は迷います。
そのため、「まずはこれがおすすめ」「外国人のお客様に人気」「お土産におすすめ」「初めての方におすすめ」などの表示があると選びやすくなります。
D. 買ってもらう
購入段階では、決済方法、免税対応、セット商品、客単価アップ、限定商品、持ち帰りや配送、購入しやすい売り場設計が重要です。
たとえば小売店なら、単品だけでなく、お土産セット、ギフトセット、まとめ買いセットを用意することで、客単価を上げられる可能性があります。
飲食店なら、トッピング、ドリンク、デザート、限定メニューなどが客単価アップにつながるかもしれません。
E. 共有してもらう
購入や体験後は、SNS投稿や口コミにつなげることも重要です。
写真映えする商品、店内体験、パッケージ、SNS投稿導線、口コミ依頼、ハッシュタグ、Googleレビューなどです。
訪日外国人がSNSに投稿してくれれば、次の訪日客への認知にもつながります。
また、Googleレビューが増えれば、Google Map上で選ばれやすくなる可能性があります。
F. 帰国後につながる
最後に、帰国後の導線です。
QRコード、Instagramフォロー、メール登録、越境EC、Shopify、再購入ページ、海外発送、レビュー依頼などを整えることで、訪日中の一度きりの接点を継続接点に変えられます。
特に、お茶、調味料、雑貨、工芸品、化粧品、お菓子などは、帰国後の再購入と相性が良い可能性があります。
具体的に取り組むべき施策
A. Google Map・Googleビジネスプロフィールの整備
最初に取り組むべきなのは、Google MapとGoogleビジネスプロフィールの整備です。
英語の店舗名、カテゴリ、営業時間、住所、写真、メニュー、商品情報を整えるだけでも、訪日外国人に見つけてもらいやすくなる可能性があります。
特に写真は重要です。
外観、入口、店内、人気商品、メニュー、価格、支払い方法、料理、商品棚などを載せると、来店前の不安が減ります。
口コミへの返信も大切です。
英語の口コミがあれば、簡単でも英語で返信すると、海外ユーザーに対して安心感を与えられます。
B. 多言語メニュー・商品説明
飲食店や小売店では、多言語メニューや商品説明が重要です。
英語を中心に、必要に応じて中国語、韓国語なども検討します。
ただし、単なる直訳ではなく、何の商品か、どう食べるか、どう使うかを説明することが大切です。
価格、サイズ、辛さ、量、原材料、アレルギー情報もあると安心です。
写真付きメニューやQRメニューも有効です。
C. 店頭表示・入店ハードルの改善
店頭では、一瞬で何の店かわかることが重要です。
英語の短い説明、人気商品の写真、支払い方法、テイクアウト可否、予約不要かどうか、混雑時の案内などがあると、入店しやすくなります。
たとえば、
“English menu available”
“Credit cards accepted”
“Takeout available”
“No reservation needed”
“Most popular menu”
のような表示だけでも、不安を減らせます。
D. キャッシュレス・決済対応
訪日外国人にとって、支払い方法は重要です。
クレジットカード、タッチ決済、Apple Pay、Google Pay、QR決済など、顧客層に応じた決済方法を整える必要があります。
現金のみの場合、機会損失になる可能性があります。
特に観光地では、現金を十分に持っていない人や、カード決済を前提にしている人もいるため、決済対応は売上に直結しやすいポイントです。
E. 写真・動画で伝わる体験設計
インバウンド向けには、写真と動画で伝わる体験を作ることも重要です。
店内の雰囲気、商品や料理の見た目、作っている様子、職人性、開封体験、食べ方、使い方などは、SNSで共有されやすい要素です。
日本人にとって普通の作業でも、海外の人にとっては珍しい体験になることがあります。
ラーメンの湯切り。
抹茶を点てる様子。
包丁で食材を切る様子。
和菓子を作る工程。
職人が商品を説明する姿。
かわいいパッケージを開ける瞬間。
こうした場面は、動画化しやすいです。
F. 口コミ・レビュー導線
GoogleレビューやTripadvisor、SNS投稿への導線も大切です。
購入後や会計時に、自然にレビューをお願いできる仕組みを作ります。
多言語で口コミ依頼のPOPを作る。
会計時にQRコード付きカードを渡す。
SNS投稿用のハッシュタグを案内する。
写真を撮りたくなる場所を作る。
レビューは集客だけでなく、改善材料にもなります。
外国人客が何に満足しているのか、何に不安を感じているのかを知ることで、メニューや表示、接客、商品設計を改善できます。
G. 客単価を上げる商品設計
インバウンド売上を最大化するには、来店数だけでなく客単価も大切です。
飲食店なら、トッピング、ドリンク、デザート、限定メニュー、セットメニューなどがあります。
小売店なら、人気商品セット、お土産セット、ギフトセット、まとめ買い、持ち帰りやすいパッケージなどが考えられます。
観光客は、旅行中に「せっかくだから買う」という心理になりやすい場合があります。
そのため、単品だけでなく、選びやすいセットや限定商品を用意すると、購入につながりやすくなる可能性があります。
H. 食制限・アレルギー・宗教対応
飲食店では、食制限やアレルギー、宗教対応の情報が安心感につながります。
ヴィーガン、ベジタリアン、ハラール、グルテンフリー、アレルギー表示などに対応できる場合は、明示した方がよいです。
対応できない場合でも、原材料や注意点をわかりやすく書くことが大切です。
「対応できます」と言えない場合でも、「何が入っているか」がわかるだけで、判断しやすくなります。
I. インバウンド向けSNS活用
Instagram、TikTok、YouTube Shortsで店舗体験を発信することも有効です。
観光スポット名と商品ジャンルを組み合わせると、旅行者に見つけてもらいやすくなります。
たとえば、
“Asakusa matcha cafe”
“Kyoto souvenir shop”
“Shibuya ramen guide”
“Tokyo stationery store”
“Nara local sweets”
のようなテーマで投稿できます。
店までの行き方、注文方法、おすすめ商品、写真映えポイントを動画化すると、訪日客にとって実用的なコンテンツになります。
J. 帰国後の越境EC・再購入導線
最後に、帰国後の導線です。
店舗でQRコードを設置し、Shopifyや海外発送ページに誘導する。
Instagramやメール登録で接点を持つ。
購入した商品の使い方や再購入ページを案内する。
お茶、調味料、雑貨、工芸品、化粧品、お菓子などは、帰国後の再購入と相性が良い可能性があります。
訪日中の体験を、帰国後ECにつなげることで、一度きりの売上ではなく継続接点を作れます。
業種別に取り組むべきポイント
A. 飲食店
飲食店では、写真付き多言語メニュー、注文方法の説明、人気メニュー、食制限対応、Google Map、口コミ、SNS映えが重要です。
特に、入店前に価格やメニューがわかることは大切です。
また、テイクアウト対応がある場合は、店頭やGoogle Map上でわかりやすく表示するとよいと思います。
回転率と客単価のバランスも重要です。
観光地では混雑しやすいため、注文方法やメニューをわかりやすくすることが、店舗オペレーションの改善にもつながります。
B. 土産店・小売店
土産店や小売店では、人気商品ランキング、国別おすすめ、まとめ買い、ギフト提案、免税対応、持ち帰りやすいパッケージが重要です。
訪日外国人は、商品数が多いと迷います。
「外国人に人気TOP5」「お土産におすすめ」「軽くて持ち帰りやすい」「家族向け」「職場向け」などの提案があると選びやすくなります。
越境EC導線も相性が良いです。
C. 体験事業者
体験事業者では、予約導線、所要時間、料金、集合場所、対応言語、当日の流れが重要です。
訪日外国人にとって、体験予約は不安が多いです。
遅刻したらどうなるのか。
英語で対応してもらえるのか。
何を持っていけばいいのか。
写真撮影できるのか。
子どもでも参加できるのか。
こうした情報を明確にすると、申し込みやすくなります。
体験後の商品購入やSNS投稿導線も重要です。
D. 工芸品・地域商品店
工芸品や地域商品店では、職人や地域のストーリー、使い方説明、ギフト需要、高単価商品の信頼形成が重要です。
高単価商品は、価格の理由を説明する必要があります。
素材、技術、歴史、職人性、メンテナンス、長く使える価値などを伝えることで、納得感が生まれます。
海外発送や帰国後購入導線があると、購入ハードルを下げられる可能性があります。
E. カフェ・スイーツ店
カフェやスイーツ店では、写真映え、限定メニュー、抹茶、和スイーツ、季節感、休憩需要が重要です。
観光途中の休憩需要を拾いやすい業種です。
Google MapとSNSの両方を整えることで、「近くで休める場所」としても、「写真を撮りたい場所」としても見つけてもらいやすくなります。
テイクアウト導線があると、混雑時にも売上機会を作りやすくなります。
観光スポット付近の店舗がやりがちな失敗
観光スポット付近の店舗がやりがちな失敗として、まず「立地が良いから自然に入ってくる」と考えてしまうことがあります。
人流があっても、入店する理由がなければ売上にはなりません。
Google Mapが放置されていることもよくある課題です。
営業時間が古い、写真が少ない、口コミ返信がない、英語情報がない状態では、訪日外国人に選ばれにくくなります。
英語表記が少ない、店頭から何を売っているかわからない、価格が見えない、現金のみ、口コミを集めていない、SNSで見つかる導線がない、人気商品がわかりにくい、といった点も機会損失につながります。
また、帰国後の再購入導線がないことももったいないです。
せっかく商品を気に入ってもらっても、帰国後に買えなければ、その場限りの接点で終わってしまいます。
一方で、観光客向けに寄せすぎて、店の本来の魅力が薄れることにも注意が必要です。
大切なのは、外国人向けに無理に変えることではなく、本来の魅力が伝わるように情報と導線を整えることだと思います。
最初に取り組むなら何からやるべきか
優先順位をつけるなら、最初は以下の順番が現実的だと思います。
優先度A:すぐやるべきこと
まずは、Google Map整備です。
英語の店舗説明、写真追加、営業時間更新、人気商品・メニューの明示、支払い方法の表示、写真付きメニュー、Googleレビュー依頼は、比較的すぐに取り組めます。
特に写真は重要です。
外観、入口、店内、商品、メニュー、価格、人気商品を見せるだけでも、来店前の不安を減らせます。
優先度B:次にやるべきこと
次に、店頭POP、QRメニュー、SNS投稿、食制限表示、おすすめセット、口コミ返信、観光スポット名を含めた投稿などに取り組みます。
ここまで整うと、見つけてもらうだけでなく、入店・購入・共有までの導線が作りやすくなります。
優先度C:余裕があればやるべきこと
その次に、越境EC導線、Shopify連携、インフルエンサー施策、多言語LP、メール登録、海外発送、体験商品化などを検討します。
これらは少し手間がかかりますが、帰国後の再購入や認知拡大につながる可能性があります。
小さく始める実験アイデア
インバウンド対策は、いきなり大きく始める必要はありません。
小さな実験から始めるのが現実的です。
Google Mapの写真を20枚追加する
外観、入口、店内、人気商品、メニュー、価格、支払い方法などの写真を追加します。
拾えるニーズは、来店前に雰囲気や商品を確認したいという不安です。
効果を見る指標は、Google Mapの表示回数、ルート検索数、口コミ数です。
英語の人気メニューPOPを作る
人気メニューやおすすめ商品を英語で簡単に紹介します。
拾えるニーズは、何を選べばよいかわからない訪日客の不安です。
効果を見る指標は、対象商品の注文数や客単価です。
外国人向けおすすめ3点セットを作る
飲食店なら人気メニューセット、小売店ならお土産セットを作ります。
拾えるニーズは、迷わず買いたい、失敗したくないというニーズです。
効果を見る指標は、セット販売数と客単価です。
Googleレビュー依頼カードを渡す
会計時に、QRコード付きのレビュー依頼カードを渡します。
拾えるニーズは、満足した体験を共有したい気持ちです。
効果を見る指標は、レビュー数、評価、レビュー内容です。
Instagramで観光スポット名+商品名の投稿をする
観光スポット名と商品ジャンルを入れて投稿します。
拾えるニーズは、旅行前や旅行中に行きたい店を探している人です。
効果を見る指標は、保存数、プロフィールアクセス、来店時の「SNSを見た」反応です。
TikTokで注文方法や商品紹介を動画化する
「この店での注文方法」「人気メニュー3選」などを動画化します。
拾えるニーズは、入店前に流れを知りたい不安です。
効果を見る指標は、再生数、保存数、コメント、来店数です。
QRコードで海外発送ページやSNSに誘導する
店舗内にQRコードを設置し、ShopifyやSNS、海外発送ページへ誘導します。
拾えるニーズは、帰国後も買いたい、情報を保存したいというニーズです。
効果を見る指標は、QRコード読み取り数、ECページアクセス、SNSフォロー数です。
食制限対応表を作る
アレルギー、ヴィーガン、ベジタリアン、ハラール対応可否を整理します。
拾えるニーズは、安心して食べたいというニーズです。
効果を見る指標は、問い合わせ数、該当メニューの注文数、口コミ内容です。
効果測定で見るべき指標
インバウンド施策は、やりっぱなしではなく効果を見ることが重要です。
見るべき指標としては、Google Mapの表示回数、ルート検索数、電話・Webサイトクリック、口コミ数と評価があります。
店舗側では、外国人客の来店数、客単価、人気商品の販売数を見ます。
SNSでは、保存数、再生数、コメント、プロフィールアクセスを確認します。
QRコードを設置した場合は、読み取り数、越境ECページへのアクセス、SNSフォロー数を見ます。
また、レビュー内容の変化も重要です。
「英語メニューがわかりやすかった」
「スタッフが親切だった」
「支払いが簡単だった」
「商品説明がわかりやすかった」
「また買いたい」
こうした声が増えれば、施策が顧客体験に反映されている可能性があります。
日本企業・個人が学べること
観光スポット付近の店舗のインバウンド対策から学べることは多いです。
まず、インバウンド対策は大きな広告投資だけではありません。
店舗前の人流を売上に変えるには、情報設計が重要です。
訪日外国人は、不安が減るほど入りやすくなります。
何の店か。
いくらか。
何がおすすめか。
どう注文するか。
何で支払えるか。
口コミはあるか。
英語対応はあるか。
これらがわかるだけで、入店や購入のハードルは下がります。
また、日本人にとって普通の体験が、海外の人には価値になることがあります。
店内の雰囲気、職人の作業、地域の商品、季節限定メニュー、丁寧な包装、食べ方の説明などは、海外ユーザーにとってコンテンツになる可能性があります。
Google MapとSNSは、観光地店舗にとって重要な入口です。
そして、訪日中の購入体験は、帰国後ECや口コミにつながる可能性があります。
マーケティング視点でのまとめ
観光地店舗のインバウンド対策は、マーケティング視点で見ると5つに整理できます。
どう見つけてもらうのか
Google Map、検索、SNS、旅行ブログ、ホテル、観光案内所など、発見される入口を整えます。
どう安心して入ってもらうのか
店頭表示、英語説明、写真付きメニュー、価格表示、支払い方法、注文方法で不安を減らします。
どう選びやすくするのか
人気商品、おすすめセット、写真、食べ方、使い方、アレルギー情報、国別おすすめなどで選択を助けます。
どう客単価と満足度を上げるのか
セット商品、限定商品、トッピング、ギフト提案、体験価値、持ち帰りやすさで客単価と満足度を高めます。
どう共有と再購入につなげるのか
写真映え、口コミ依頼、SNS導線、QRコード、越境EC、メール登録で、来店後の接点を作ります。
今後の考察:観光地店舗は、店頭・Google Map・SNS・越境ECを一体で考える必要がある
観光スポット付近の店舗は、立地だけでなく、情報導線と体験設計が重要になると思います。
訪日外国人は、店舗の前を歩いているだけではありません。
Google Mapで探し、SNSで保存し、口コミを見て、店頭で判断し、商品を選び、写真を撮り、帰国後に思い出します。
つまり、これからのインバウンド店舗は、店頭だけでなく、Google Map、SNS、口コミ、越境ECを一体で考える必要があります。
店舗での体験がSNS投稿になり、SNS投稿が次の来店を生み、来店がレビューになり、レビューがGoogle Mapでの集客につながり、購入体験が帰国後ECにつながる。
この流れを作ることができれば、観光地の人流をより大きな売上機会に変えられる可能性があります。
世界市場探索ラボでは、今後もインバウンド、ローカル体験、店舗導線、越境ECの接続を観察していきたいです。
まとめ:観光地の人流を売上に変えるには、導線設計が必要
今回は、「日本の観光スポット付近の店舗が、インバウンド売上を最大化するために取り組むべきこと」というテーマで考えてみました。
観光スポット付近の店舗は、インバウンド売上を伸ばすチャンスがあります。
ただし、通行量があるだけでは不十分です。
訪日外国人が、
見つける。
入る。
選ぶ。
買う。
共有する。
帰国後につながる。
この導線を整える必要があります。
まず取り組むなら、Google Map、多言語メニュー、店頭表示、キャッシュレス、口コミ、写真、SNSから始めるのが現実的です。
そのうえで、商品や体験によっては、QRコード、Shopify、越境EC、メール登録、海外発送などにつなげることで、訪日中の一度きりの接点を継続的な関係に変えられる可能性があります。
次回は、今回の内容ともつながる「Google Map対策でインバウンド集客はどこまで変わるのか?」または「訪日外国人に選ばれる店舗の共通点」について、さらに具体的に考えてみたいと思います。
参考情報:
・観光庁 インバウンド消費動向調査
・JNTO 訪日外客統計
・Googleビジネスプロフィール公式ヘルプ
・Google Map
・Tripadvisor
・Instagram
・TikTok
・Shopify 公式情報
・JETRO 越境EC・海外販売関連情報

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